【祖父母必見】七五三で孫に贈る「祝い金」の相場とマナー！
はじめに
祖父母として悩む「七五三のお祝い」、どうすればいい？
七五三は、お孫さんの健やかな成長を祝う大切な行事です。
祖父母にとっても、「どのようにお祝いすればいいのか」「お金は包むべきなのか」「その金額はいくらぐらい？」といった悩みを抱える時期でもあります。
「他の祖父母はどうしているんだろう？」
「気持ちを込めたいけど、やりすぎも良くないかも…」
そんな気持ちから、七五三のお祝い金やマナーについて調べる方が多くいます。
本記事では、祖父母として知っておきたい七五三の祝い金の相場・マナー・プレゼントの選び方・注意点まで、やさしく丁寧に解説していきます。
まずは「祝い金の相場」からチェックしていきましょう。
祖父母からの祝い金相場｜3歳・5歳・7歳で金額は変わる？
七五三祝い金の相場とは？年齢別の目安金額
七五三のお祝い金について、祖父母が包む金額に明確な決まりはありません。
ただし、実際に多くの家庭で贈られている金額には一定の相場があります。
一般的な相場は以下の通りです。
- 3歳の七五三：5,000円〜10,000円程度
- 5歳の七五三：10,000円前後
- 7歳の七五三：10,000円〜20,000円程度
ただしこれは一つの目安であり、家庭によっては3万円以上包む方や代わりにプレゼントを贈る方もいます。
また、「初めての七五三だから多めに包みたい」と考える祖父母も多いようです。
大切なのは“金額の多さ”ではなく“気持ちがこもっていること”です。
両親（息子・娘）との関係や家庭の方針に合わせて、柔軟に考えましょう。
兄弟姉妹での金額の違いは？公平さに配慮を
お孫さんが複数いる場合、祝い金の金額をどうするかは悩みどころです。
基本的には「兄弟姉妹で金額を揃える」ことが多いですが、年齢差や七五三の回数（初めてかどうか）によって変わることもあります。
たとえば、3歳のときに1万円を渡した場合、7歳で同じか少し多めにするという方法も。
一方で、「毎回一律で1万円」と決めておくと、兄弟間での不公平感が生まれにくくなります。
また、年子や双子など、同時に七五三を迎えるケースでは、個別に包むのか、まとめて渡すのかも事前に家族で相談しておくと安心です。
地域や両家の文化による違いも考慮しよう
祝い金の相場や渡し方には、地域ごとの文化や風習が影響することもあります。
たとえば、関東と関西では祝い事の金額感覚に差があることも。
また、両家でお祝いのスタイルが異なるときは、無理に合わせようとせず、「自分たちらしい形で祝う」ことが大切です。
さらに、息子側の祖父母と娘側の祖父母で、どちらが多く出すか・どういう形で渡すか、バランスをとりたいという思いもあるでしょう。
その場合は、事前に「私たちはこう考えているよ」と一言伝えるだけでもトラブルを防ぐことができます。
金額に悩んだときは「感謝の言葉＋少額」でもOK
予算に余裕がなかったり、両親との関係性を考慮したりして、高額な祝い金は避けたいと考える場合もあるでしょう。
そんなときは、「気持ちが伝わるように、手紙やメッセージカードを添える」ことで、少額でも心のこもったお祝いになります。
また、商品券や図書カードなど、使い道が自由な贈り物も喜ばれる選択肢の一つです。
祖父母として無理をせず、孫とご家族に喜ばれる形で祝うことが一番です。
渡し方・マナー完全ガイド｜のし袋・タイミング・言葉
のし袋の選び方と表書きの基本
七五三の祝い金を包む際に欠かせないのが「のし袋」です。
祖父母としての立場を考えると、きちんとした体裁でお祝いを渡すことが、気持ちの伝わり方にも影響します。
まず、のし袋は「紅白蝶結び」の水引がついたものを使用します。
蝶結びは「何度あっても良いお祝い」に使われるため、七五三には最適です。
表書きは、
- 「御祝」
- 「七五三御祝」
- 「祝 七五三」
などが一般的です。
名前は下段にフルネームで書き、祖父母連名であれば、右から祖父→祖母の順に書くのが通例です。
のし袋の中には中袋や白い封筒がついていることが多く、金額と名前を記入しておくと丁寧です。
筆ペンや黒ボールペンで、心を込めて記入しましょう。
渡すタイミングはいつ？当日・前日・郵送の判断基準
祝い金を渡すタイミングには明確なルールはありませんが、以下のようなパターンが多く見られます。
- 当日（七五三のお参りや食事会のとき）：最も自然なタイミング。直接渡せるので気持ちも伝えやすい
- 前日または前週に訪問して手渡す：忙しくなる当日を避け、ゆっくり話ができる
- 遠方の場合は郵送で：手紙を添えると丁寧。現金書留を使う
祖父母が当日同行しない場合や、コロナ禍などで接触を控えたい場合は、事前に郵送＋電話やビデオ通話でのメッセージもおすすめです。
「どのタイミングが相手にとって負担が少ないか」を考慮することで、円滑なお祝いができます。
言葉に気持ちを込めて｜添える一言の例文集
祝い金を渡す際は、一言を添えるだけで印象が大きく変わります。
形式的なものからカジュアルなものまで、以下のような例文があります。
■形式的な場合（のし袋に添えるメッセージカードなど）
「七五三のお祝いに心ばかりの品をお贈りします。健やかなご成長をお祈り申し上げます。」
■孫に直接伝える場合
「○○ちゃん、七五三おめでとう。これからも元気に大きくなってね。」
■両親へのメッセージ
「七五三、おめでとうございます。いつも○○を大切に育ててくれてありがとう。」
言葉を添えることで、金額以上に“気持ち”が伝わることを忘れずに。
やってはいけないマナー違反とは？祖父母が気をつけること
祝い金を渡すとき、悪気がなくてもマナー違反になることがあります。
以下は特に注意したいポイントです。
- 派手すぎるのし袋：豪華すぎる装飾や金箔はかえって相手に気を遣わせます
- 旧字体や略字の使用：名前を書くときにミスや癖字にならないように
- 親に内緒で孫に直接渡す：トラブルの原因になるので、基本は親を通じて
- 両家で金額差が大きい：気まずくなるので、事前に相談するのが理想
「良かれと思って」が裏目に出ないよう、事前の確認と配慮が大切です。
お金以外の選択肢｜思い出を贈るプレゼントアイデア
思い出を形に残す｜写真撮影やフォトアルバムの支援
祝い金の代わりに、「記念になる形で七五三を祝いたい」と考える祖父母も多くいます。
その中でも人気なのが、写真撮影費用を援助したり、フォトアルバムを贈ることです。
最近では、七五三用のスタジオ撮影やロケーションフォトが人気ですが、費用が2〜5万円以上かかることもあり、若い世代には負担になりがちです。
そこで祖父母が「撮影代は出すから、思い出に残る写真を撮っておいで」と伝えると、とても喜ばれます。
また、撮影後にその写真でフォトブックやアクリルパネルなどを作り、「後日プレゼント」として渡すと、形に残る感動的なお祝いになります。
「写真を見ながら、孫と一緒に話す時間」こそ、何よりの贈り物かもしれません。
一緒に選ぶプレゼント｜孫の「欲しいもの」を大切に
祝い金の代わりに、「孫と一緒にプレゼントを買いに行く」スタイルも人気です。
特に3歳や5歳の七五三では、おもちゃや絵本、洋服などを一緒に選ぶ楽しみもあります。
7歳になると少し大人びたアクセサリーや文房具など自分の好みがはっきりしてくるため、本人に選ばせることで満足感が高まる傾向があります。
おすすめプレゼントの例
- 絵本・図鑑・知育玩具
- 洋服・靴・リュック
- 名前入りグッズ（ハンカチ・文房具など）
- お出かけ体験（遊園地・動物園のチケット）
「モノ」より「一緒に選ぶ・過ごす時間」に価値を置くと、特別な思い出になります。
金額にとらわれない贈り物｜手紙・メッセージカードのすすめ
「今月ちょっとお金が厳しくて…」
「気持ちはあるけれど、高額なことはできない…」
そんなときは、無理をせず“心のこもった手紙”を贈るだけでも立派なお祝いになります。
手紙には、以下のようなことを綴ると良いでしょう。
- お孫さんの成長を喜ぶ言葉
- これまでの思い出や印象的なエピソード
- これからの成長を願うメッセージ
たとえば、「七五三おめでとう。○○が赤ちゃんの頃から見てきたけど、本当に大きくなったね。
これからも元気に過ごしてね。」というような一言でも、子どもにも親御さんにも温かく届きます。
形ではなく、想いを伝えることが何よりの贈り物になるのです。
商品券・ギフトカードという選択肢もあり
祝い金を現金で渡すのに抵抗がある場合は、商品券やギフトカードなどの選択肢も有効です。
たとえば、
- 全国百貨店共通商品券
- 図書カード
- JCB・VISAなどのギフトカード
- Amazonやトイザらスのギフト券
これらは金額を指定でき、使い道が自由で、親御さんにも喜ばれやすいです。
また、郵送しやすく、のし袋や手紙と一緒に送ることで、形式を崩さず気持ちを伝えることもできます。
「現金だと生々しい」「使い道に困るかも」と感じる場合は、こうしたギフト形式にするのも配慮のひとつです。
トラブルを避けるために｜両親との関係と配慮すべきこと
事前の確認がカギ｜「何をするか」を話し合うことの大切さ
七五三のお祝いに限らず、親世代との「ちょっとしたすれ違い」がトラブルの火種になることがあります。
特に祝い金の金額や渡し方は、祖父母が「よかれと思って」行動したことが、親御さんにとってはプレッシャーになってしまうこともあります。
そのため、お祝いの内容は事前に軽く相談しておくことが非常に重要です。
たとえば、
- 「七五三、何か用意した方がいいかな？」
- 「現金とプレゼント、どちらがいい？」
- 「何日にお参りするの？」
といった聞き方をすることで、押しつけにならず、自然なコミュニケーションが生まれます。
祖父母からの配慮ある言葉が、家族関係をより円滑に保つコツです。
両家間のバランス問題｜差が出るとどうなる？
祖父母側で最も気を遣うポイントのひとつが、「もう一方の祖父母とどう差をつけないか」という点です。
たとえば、「自分たちは1万円渡したけど、相手方は5千円だった」となると、両親が気を遣ったり、家族間で微妙な空気になることがあります。
このような事態を避けるためにできることは、
- 「私たちはこのくらいを考えているけど、どう思う？」と両親に事前に確認する
- 相手方と金額が違う場合は、見えない形で渡す
- 物や体験で補う（プレゼント・写真撮影など）
「同じにしなければいけない」と神経質になりすぎる必要はありませんが、気配りは大切です。
「ありがた迷惑」にならないために気をつけたいこと
善意で渡したお祝いが、「ありがた迷惑」になってしまうケースもゼロではありません。
以下のような行動は避けるよう心がけましょう。
- 高額すぎる祝い金：親が「返さなきゃ」と感じる原因に
- 自分の意見を押しつける：「この着物を着なさい」などの発言はトラブルの元
- 祝いの場に割り込みすぎる：主役はあくまで孫と親。祖父母は見守る姿勢を
「気持ちを込めること」と「出しゃばらないこと」のバランスを意識すると、双方にとって心地よいお祝いになります。
家族の絆を深めるチャンスに｜感謝と尊重を忘れずに
七五三は、子どもが主役であると同時に、家族の絆を再確認する節目でもあります。
祖父母として、お祝いの形や金額に気を取られるよりも、「感謝の気持ちを伝えること」「相手の価値観を尊重すること」を大切にしましょう。
「元気に育ってくれてありがとう」「立派に育ててくれてありがとう」といった言葉は、どんな金額にも勝る“心の贈り物”です。
七五三という伝統行事をきっかけに、これからの関係をもっと良いものにしていくチャンスだと考えてみてはいかがでしょうか。
七五三とは？祖父母が知っておきたい基礎知識
七五三の由来と意味｜なぜ3歳・5歳・7歳なの？
七五三は、子どもの成長を祝う日本の伝統行事です。
その歴史は古く、平安時代や江戸時代の宮中行事が起源とされ、今では全国的に定着した慣習となっています。
なぜ「3歳・5歳・7歳」なのか？
これは、古くから子どもの成長の節目とされる年齢であり、それぞれに意味があります。
- 3歳：「髪置きの儀」…それまで剃っていた髪を伸ばし始める
- 5歳：「袴着の儀」…初めて袴を着ける儀式（特に男児）
- 7歳：「帯解きの儀」…着物の帯を使い始める（女児が対象）
現代では宗教的な意味合いは薄れていますが、家族で子どもの無事な成長を祝い、写真撮影や参拝、食事会などを通じて思い出を作る日として広く行われています。
誰が主催する？両親と祖父母の役割分担
昔は祖父母が主導して七五三を行うケースもありましたが、現代では「両親が主催し、祖父母がサポートする」スタイルが一般的です。
主な流れは次の通りです。
- 両親が神社への参拝や写真撮影などのスケジュールを立てる
- 必要に応じて祖父母に同行を依頼する（参加は任意）
- 祖父母が祝い金やプレゼントを贈る
ここで重要なのが、祖父母が「裏方」に徹する姿勢です。
祝いの席では孫を中心に、両親の希望に沿ったサポートをすることで、場の雰囲気も和やかに保たれます。
「こうした方がいいのに」と思うことがあっても、口出しは控えめに、尊重することが家族円満の秘訣です。
服装・持ち物・参拝の流れ｜祖父母が知っておくと安心
七五三の当日に同行する場合、祖父母が知っておくと安心なポイントがいくつかあります。
■服装
祖父母の服装は、フォーマルすぎず、きちんと感のある装いがベストです。
例：男性はジャケット＋スラックス、女性は上品なワンピースやセットアップなど。
■持ち物
・お祝い（のし袋）
・カメラ（記録用）
・ハンカチ・ティッシュなど
・お子さんの着替えや飲み物（予備があると助かる）
■参拝の流れ
神社に集合 → ご祈祷（事前予約が必要な場合あり） → 写真撮影 → 会食（食事会）という流れが一般的です。 「気配り・控えめ・あたたかい言葉」が祖父母の基本スタンスです。
現代の七五三のスタイル｜多様化する祝い方に対応を
最近では、七五三の祝い方も多様化してきています。
- 神社でのご祈祷＋スタジオ撮影
- 写真撮影のみ（「前撮り」「後撮り」など）
- カジュアルな服装での家族写真
- お祝い膳だけで簡単に済ませるケース
また、共働き家庭の増加や地域による違いから、「11月15日」にこだわらず、日程を自由に決める家族も多いです。
祖父母としては、昔の常識や価値観を押し付けず、今のライフスタイルに合わせて柔軟に対応することが求められます。
「昔と違うな」と感じる部分もあるかもしれませんが、時代に合わせた祝福の形を楽しむ心構えが孫との関係をより良いものにしてくれるはずです。
まとめ｜大切なのは「金額」より「気持ち」
祝い金の「正解」は家庭ごとに違っていい
七五三における祝い金の金額や贈り方に「絶対の正解」はありません。
家庭の考え方や両親との関係性、お孫さんの性格や状況によって、それぞれに合ったお祝いの形があるはずです。
「3歳だから○円」「7歳ならこの金額」といった目安はありますが、それ以上に大切なのは、気持ちを込めて祝うこと。
「相場通りじゃないと失礼かな？」と不安になる必要はありません。
金額よりも“祝いたい気持ち”が伝わることの方が、ずっと大切です。
祖父母としてできる、もうひとつの贈り物
祝い金やプレゼントも素敵ですが、祖父母としてお孫さんに贈れる最も大きな贈り物は「記憶」と「安心感」です。
七五三に寄り添ってくれた、おじいちゃん・おばあちゃんとの思い出。
それは何年経っても、お孫さんの心に残るものになります。
たとえば、
- 一緒に手をつないで神社へ行ったこと
- 笑顔で写真に写ってくれたこと
- 優しい言葉をかけてくれたこと
こうした体験は、金額では換算できない“心の資産”です。
お金よりも、心が伝わる工夫を大切に
もし祝い金の額で迷ったり、何を贈るべきか決めかねたときは、「心を込めた贈り方」に目を向けてみてください。
- 手紙を添える
- のし袋を丁寧に準備する
- 笑顔で渡す・言葉を添える
- その後も電話やLINEで気にかける
小さな気配りが、お孫さんやご両親にとって「あたたかい家族だな」と感じてもらえる大きな要因になります。
形式よりも気持ちを優先した贈り方こそ、今の時代に合った祖父母のあり方ではないでしょうか。
祝いの心が、家族の絆を深める
七五三という行事は、子どもの健やかな成長を喜ぶ日であると同時に、家族みんなでその幸せを共有する機会です。
祖父母が贈る祝い金やプレゼントは、ただの「お金」ではなく、その家庭の温かさや想いを象徴するものです。
孫が笑顔でいてくれること。
親が安心して育てられること。 家族が気持ちよく過ごせること。
そのすべてが叶うよう、優しさと配慮をもって祝う七五三を、ぜひ楽しんでください。
